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「皇統の危機」1 一阿の言の葉

昔、尋常小学校の国史の時間、天皇がとてもお困りになられた時代があって、衣の代わりに蚊帳を纏われ、皇居の屋根からは雨漏りがした。と教えられたとき、生徒達はあまり畏れ多いので、ザワザワとざわついたものです。昭和十年前後の頃です。先生は我々に「そ...
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「国家ということ5」一阿の言の葉 第81話

一昨日、昨日、今日と三日に亘って中国共産党の「日本第二期解放工作要綱」を掲載しています。30年も前の文書を今更と思はれる方があると思いますが、割合良く知られた政治工作員のためのこの作文を読んで居ますと、30年かけて日本は彼らの思う通りになり...
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「国家ということ4」一阿の言の葉 第80話

B 「民主連合成府」を大衆が許容する温床を作り上げること。これが本工作の任務である。その反対の論調を挙げさせてはならぬ。しかし「マスコミ」自体に「民主連合政府」樹立の主張をなさしめてはならぬ。 これは敵の警戒心を目覚めさす自殺行為に等しい。...
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「国家ということ3」一阿の言の葉 第79話

目に見えないものを言葉というマチエールを使って眼に見えるようにするのが文学だ。と教えてくれた友人のことを前に書きました。このまま敷衍すると、大抵のことが説明できます。<マチエール:材料。様々な素材によって作りだされた画面の肌や材質感。>音楽...
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「国家ということ2」一阿の言の葉 第78話

三月の上旬、ファーブルの昆虫記にでているミクロガステルという小さな虫のことをかきました。キャベツの青虫の天敵です。この虫は青虫の体内に寄生しその血液を吸って成長します。一気に吸うと青虫が死んでしまうので、チビチビ吸って青虫の生命が果てるころ...
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「国家ということ1」一阿の言の葉 第77話

四月二十八日の産経新聞・正論欄に東京大学名誉教授小堀桂一郎さんのことばが載っていました。これは愚老がブログで拙文を書いてきた70回分の要約だと思いましたので一部再録させもらいました。或いはお読みになった方も多いと思います。*  *  * 「...
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一阿の言の葉 第76話

私の最初の結婚は昭和28年である。其の頃は青野ケ原の禅寺(慶徳寺)の風呂場に筵を敷 いて住んでいた。妻は病気で寝ていた。正確には未だ妻ではない。私は「結婚式を挙げる」と木村に電報した。彼はやってきた。馬小屋程は広くない筵の上で、私はそっと妻...
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「敗戦後のこころ2」一阿の言の葉 第75話

入校式の一週間ほど前、ニ中から呼び出された。安藤先生は艶のある声で、語尾を区切るように言われた。「貴君に入校式の宣誓をしてもらう。一応文案は書いておいたが直してもらってもよい。」先日漆の古びた文箱から変色したニ中の用箋が出てき た。文章は次...
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「敗戦後のこころ」一阿の言の葉 第74話

私は右でもなく左でもなく日本人です。一人でも多くの方に読んで頂ければ幸いです。日本の国が戦いに敗れたときに一阿が先ず考えたことは自分は何の為に生まれ何の為に死ねば良いかと言う事でした。83歳のこの歳になってもその答えはわかりません。唯わかっ...
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「天長節」一阿の言の葉 第73話

今日四月二十九日は天長節です。今日の佳き日は大君の生まれ賜ひし佳き日なり。♪小学生の時、高らかに謳った天長節の歌が耳底に流れています。今は昭和の日と呼ばれてい ます。昭和を思い出すのも良いでしょう。しかしこの日は厳然と昭和天皇のお生まれに成...