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【ケルトの木2】一阿の言の葉 第49話

あのマルセル・プールストは「失われた時を求めて」の中で、古代ケルト人のことを「亡くなった人の魂が一定期間、樹木や植物や石の間に閉じ込められ、親しい人がそのそばを通るとき、魂は彼等を呼ぶ。呼ばれた人が気がつけばそこで魂は出会い、やがて永遠の命...
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【ケルトの木1】一阿の言の葉 第48話

ケルトと言う言葉を聞いたことがあると思います。最初に思い出すのは、アイルランドや小泉八雲やジェイムス・ジョイスかもしれませんね。然し古代ケルトの人達は自分達の歴史を一切書き残さなかったので、正確なことは分かっていません。そしてその誕生は紀元...
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【ヨーソロでのお話2】一阿の言の葉 第47話

「・・・すべてが取舵一杯とばかり左に左に流れていって、日本人でありながら祖国を、自らの父祖を悪しざまに罵り、歴史を現在の価値観で断罪し、外国に謝罪することが良心的なんだという。日頃言論の自由を振りかざす連中が、正論を述べた幕僚長の言論を封じ...
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【ヨーソロでのお話】一阿の言の葉 第46話

最後にもう一つこころに強く残っていることがあります。いまから20年ほど前、たまたま3人の兵学校75期の友人とヨーソロで飲んでいたときのことです。金森さんが、 「この方はとても海軍の好きな方です。」と一人の青年を紹介してくれました。当時彼はま...
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【白洲次郎のこと】一阿の言の葉 第45話

次に白州次郎のこと・・・ある日客がみんな帰って、私と金森さんと二人きりになた時、彼はボソリと言ひました。「私はあの人を、あまり好きになれません。」白州といへば、講和条約に吉田を補佐して見事国の対面を保たせた英雄です。今でも。NHKあたりは彼...
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【小林秀雄とマスコミ】一阿の言の葉 第44話

この女将と京都から進出してきた「おそめ」のお菊ママとの戦いは、川口松太郎が小説「夜の蝶」(昭和32)で書いて人気になりました。それはやがて吉村公三郎監督の映画「夜の蝶」になり一世を風靡します。まち子役が京マチ子、お菊役が山本富士子でした。神...
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【銀座ヨーソロ】一阿の言の葉 第43話

銀座に、昔ヨーソロ(宜候)という海軍バーがありました。ヨーソロとは、宜しゅう候、ある目標に直進する。と言うことです。富士山ヨーソロとは富士山に艦首を向けて直進するです。若い頃は、一杯!ヨーソロ、でよく通ひました。ここの支配人は金森幸雄さん、...
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【第六潜水艇、佐久間艇長の手帳2】一阿の言の葉 第42話

余談があります。ちょうど同じような時期にイタリアの海軍で潜水艇が沈没しました。引き上げられた艇の惨状は目を覆うものがありました。艇員がみな助かろうと出口の扉の前に仲間を押しのけるようにして、折り重なって倒れていたのです。 世界ではこの第六潜...
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【第六潜水艇、佐久間艇長の手帳】一阿の言の葉 第41話

この教育参考館のなかで、一阿が何時も足を留めたのは、「第六潜水艇、佐久間艇長の手帳」の前でした。佐久間艇長の物語は確か爺が小学校の六年生の修身の本に出ていました。そしてその記憶には間違いがありませんでした。と言うのは先日、杉並の路地の古本屋...
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【海軍兵学校の修正】一阿の言の葉 第40話

時計を逆に廻し、爺さんは江田島の海軍兵学校自習室にをります。昭和17年2月、 19:30。突然最後列の1号生徒から大声が飛びます。「エー・・3号で本日、教育参考館見学の際、ストッパーを替へて行かなかった者は手を挙げろ」。自習時間は18:00...