ichia369

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「国家ということ1」一阿の言の葉 第77話

四月二十八日の産経新聞・正論欄に東京大学名誉教授小堀桂一郎さんのことばが載っていました。これは愚老がブログで拙文を書いてきた70回分の要約だと思いましたので一部再録させもらいました。或いはお読みになった方も多いと思います。*  *  * 「...
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一阿の言の葉 第76話

私の最初の結婚は昭和28年である。其の頃は青野ケ原の禅寺(慶徳寺)の風呂場に筵を敷 いて住んでいた。妻は病気で寝ていた。正確には未だ妻ではない。私は「結婚式を挙げる」と木村に電報した。彼はやってきた。馬小屋程は広くない筵の上で、私はそっと妻...
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「敗戦後のこころ2」一阿の言の葉 第75話

入校式の一週間ほど前、ニ中から呼び出された。安藤先生は艶のある声で、語尾を区切るように言われた。「貴君に入校式の宣誓をしてもらう。一応文案は書いておいたが直してもらってもよい。」先日漆の古びた文箱から変色したニ中の用箋が出てき た。文章は次...
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「敗戦後のこころ」一阿の言の葉 第74話

私は右でもなく左でもなく日本人です。一人でも多くの方に読んで頂ければ幸いです。日本の国が戦いに敗れたときに一阿が先ず考えたことは自分は何の為に生まれ何の為に死ねば良いかと言う事でした。83歳のこの歳になってもその答えはわかりません。唯わかっ...
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「天長節」一阿の言の葉 第73話

今日四月二十九日は天長節です。今日の佳き日は大君の生まれ賜ひし佳き日なり。♪小学生の時、高らかに謳った天長節の歌が耳底に流れています。今は昭和の日と呼ばれてい ます。昭和を思い出すのも良いでしょう。しかしこの日は厳然と昭和天皇のお生まれに成...
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【昔の小学校3】一阿の言の葉 第72話

朝日輝く神撫で*(かんなで)の清き姿を仰ぎつつ雄雄し進まん国のため雄雄し進まん君のため   * 神撫で・・神が長田の里を慈しみ撫でると山になった。     神戸の中央の高取山のこと。     この麓に長田神社があり長田小学校はこの神社の隣。...
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【昔の小学校2】一阿の言の葉 第71話

一阿は小学四年は昭和十一年でしたが、大正時代の内容と大した差はありません。それも其のはず国家の教育の基本方針はそんなにぐらぐらする筈も在りませんから。考えを述べます。1 戦後GHQや左翼の人間が封建的と言って批判の対象にするような箇所は一つ...
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【昔の小学校1】一阿の言の葉 第70話

国が国体を考えず、民が真剣に国体を心配する妙な国になってしまった腹立たしさをかみ締めて、昔の学校のことを考えています。期待の新党が生まれましたが、党の方針に「憲法を改正する」だけではなく、「国体を基に戻す」とはっきり謳ってもらいたいものです...
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【ふとした思い出4】一阿の言の葉 第69話

海軍に山梨勝之進という大将がおられました。(かってこのブログに投稿された吉田 学 元海幕長は山梨大将に仕へました)。山梨大将は戦後学習院の院長でした。例のヴァイニング夫人が皇太子の語学の先生兼養育係りとして、勢い込んで日本にやってきたことが...
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【ふとした思い出3】一阿の言の葉 第68話

昭和17年の夏。神戸は緑に包まれ、戦争の匂いはそれほど激しく街を包んではいませんでした。道は山から海に向かって傾斜していますから、北を向くと山の稜線が見えます。六甲、麻耶、高取、鉢伏となだらかに続きます。平家の町です。小学校では平清盛が人柱...