マッカーサーはパイプを咥えて悠々と厚木飛行場に降り立ちました。
それ以降のことは新聞やテレビでよくご存知のことと思います。
私の友人にその後、海上幕僚長をした人がいますが、彼は私によく言います。
米国は朝鮮戦争で再び日本の旧海軍の素晴らしさを思い知ったのだと。
コミンテルンをバックに中国共産党、ソ連、北朝鮮は無数の機雷を朝鮮近海に敷設しました。
この機雷を見事に処理していったのは旧海軍でした。
海軍といっても帝国海軍は殆どの艦艇を失い主体は海防艦や駆潜艇や掃海艇だったのです。
この小型艦も数えるほどしかありません。
勿論軍隊はなく彼らは第2復員局に属していました。
上部機関は運輸省です。しかし明治以来の魂は残っていました。
アメリカの海軍のみでは極めて困難だったと思われる機雷の除去を見事にやり直せます。
日本海の航行が出来なければ、大量の武器弾薬と兵員の輸送は出来ません。
兵站力の無い戦争は負けます。朝鮮戦争でも旧海軍の力は必須だったのです。
(続く)
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