*小沢氏の君臨は日本の恥
桜井よしこ氏の今週の直言(2/8)。によりますと今から30年前小沢氏は父佐重喜氏を偲ぶ文章ので、政治資金に起因する腐敗を防ぎ政治倫理を正しく保つ為には、小選挙区制の導入と政治資金の公営化がどうしても必要になる。
これは父佐重喜の主張と重なる。と言っています。
親子二代にわたって燃やし続けた執念は実り、小選挙区制は実現されました。
では果たして政治資金を巡る腐敗は消え、政治家の倫理観は正されたのでせうか。
明らかに否です。
*制度の盲点を突く助成金蓄積。
小沢氏が新党を創り、それを解散して次の新党に移る度毎に、億単位の政党助成金が、小沢氏の政治資金団体に流れ込み、彼の手元で動いた理解できない政治資金は実に総額21億円と言われています。
然しこれは小沢氏に言わせれば合法的だそうです。
しかしそれは法の盲点を突いたものでしかないのです。
政党助成関連四法案は 1994年に成立しましたが、これを主導したのが小沢氏でこの制度の隅の隅まで知り尽くしておればこそ、の韜晦です。
*あきれ果てた政治倫理
国民の誰が、税から払われる政党助成金が小沢氏の不動産購入にあてられることを予想したでせうか。
氏は自分が死んだら社会に還元すると言っていますが、それがどのように法的に担保されているか不明です。
これは日本の国には馴染まないのです。
小沢氏が政治改革で目指した筈の「政治家の倫理観」には悖っています。
小沢氏、鳩山氏、とも疑わしい金銭にまみれたまま国家の指導者の地位に留まっているのは、
国際社会における日本の恥です。
*第二の田母神事件を見逃してはいけない。
潮 匡人の今週の直言(2/22)2/12の日米共同訓練の開会式で、陸上自衛隊第六師団の第44普通科連隊長 中沢 剛 1佐が「同盟と言うものは、外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく、
ましてや『信頼してくれ』などと言う言葉だけで維持されるものではない」と述べた。
同盟の本質を衝いた至言といえる。
*繰り返される不当な処分
ところが、北沢俊美防衛相は早速連隊長を文書注意処分とし、翌日には「クーデターに繋が る危険な思想」と批判し、更に15日には、火箱芳文陸上幕僚長を呼び「今後かかることなきよう」直接注意した。
田母神事件を思い出すのは、私一人だけではないと思う。
一部マスコミは「首相発言を揶揄し、批判した」 また「文民統制の観点から問題」「軍事を外交の上に置く考えがあるとすれば看過できない」と騒いだ。
毎日は社説で「『連隊長発言は氷山の一角』との認識が広がれば、長年にわたって築き上げてきた国民の自衛隊に対する認識を突き崩すことになろう」と指弾した。
毎日新聞はご存知ないようだが、「連隊長発言は氷山の一角」なのである。
ナポレオンも 「外交とは華麗な衣装を纏った軍事に過ぎない」と喝破しているし、陸奥宗光も「要するに兵力の後援なき外交は、いかなる正理に根拠するもその終極に至りて失敗を免れざることあるべし」
と書いた。
外務省には「日清戦争や条約改正に、外相として身命を賭した、陸奥宗光の業績を讃え」む陸奥の銅像が燦然と輝いている。
別段「国民の信頼を裏切る」「危険な思想」でもあるまい。
しかも連隊長は法令に違反していない。
「国民の信頼を裏切るとして」注意を受けるべきは北沢防衛相であろう。
*「安全保障」と「防衛力」が溶解する。
私は処分をマスコミ報道の前に知った。
教えてくれたのは、現役幹部である。
処分に対する怨嗟の声は陸海空自衛隊に渦巻いている。
2/16には「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」が発表されたが、
座長は京阪電鉄CEO。「委員」も地域研究者が並ぶ。自衛官OBはただ一人。
田母神前空幕長の解職を疑問視したOBや専門家は排除された。
予想されたこととは言え、自民党より更なる暴走が危ぶまれる。
国民をなめてはいけない。
以上は会場で渡された(今週の直言)に記載されていることですが、大変重要と思ひ再録しました。
(続く)
2010年03月10日
一阿のYouTubeチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/@ichia369/videos