【爺さんの繰り言】一阿の言の葉 第37話

爺さんの繰り言と思って聞いてください。

昔は6.5.3制 でした。
小学校6年が済むと、旧制中学に入りました。中学は5年生まであります。
入学すると5年生は兄貴と言うよりも親父に見えました。12才と17才で す。
そこで団体生活のもっとも大切な部分を教えられ、国家の大切さと有り難さを実感しました。

小学校(神戸市立長田尋常小学校)では、毎朝朝礼のとき明治天皇御製を斉唱しました。

水曜日は「あさみどり澄みわたりたる大空の広きを己が心ともがな」です。
なんだか心の中まですっきりしたように感じたものです。

爺さんは未だにこの歌を歌えます。
「みたみわれ生けるしるしあり天地の栄ゆるときにあえらく思へば」と自然に思いました。
三八銃(小銃)を持ちたくてたま りませんでしたが、四年生になってやっと持てたときの嬉しさを思い出します。

青野ケ原(兵庫県)で県内全中学の合同演習を行いました。
夜の宿舎の風呂場で真っ裸のまま風呂桶一つで他校の生徒数人とわたり合った懐かしい思い出が有りますが、こんなものは今のいじめと全く関係なく明るいものでした。

3年生の後半になると、ませた生徒は「出家とその弟子」「善の研究」「愛と認識への出発」等を読み始めます。
塾なんてものはありません。

旧制一高へ入った友人(先月亡くなりました)は中学5年で岩波の文学に関する青い背表紙の文庫本は全部読み終えました。
然し入ってみると俺より文学の分かっている奴がいると、ペンを折りました。

(続く)

2010年02月11日

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