【騎士道と武士道】一阿の言の葉 第8話

私の祖父は明治5年生まれですが、明治維新のことを「ご維新 ご維新」と誇らしげに言っていました。
大村藩が勤皇に味方をしたことが家の誇りでありました。大村藩に仕えました。

大村中学を出ましたが、寺子屋の教育は受けていました。
孫の私に日露戦争のときに受けた脛の盲管銃創の跡を誇らしげに見せました。

寺子屋の教育は世界のなかでも非常に高く西洋の文明が押し寄せた時も、唯々と吸収 してゆく素地となっています。

底に武士道が流れていたのです。
ここでは武士道の定義はしません。
しても何の役にも立ちません。
ただ儒教や禅の影響を受けた徳川時代の武士の精神だけではないのは確かです。

騎士道は武士道と良く似ていると新渡戸稲造は言いますが、彼らには契約と言う思想があります。

大和の民草が2000年かかって心の奥深く醸成して来たこの美しい精神は昭和20年8月15日までは確かに存在しました。


(続く)

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