目に見えないものを言葉というマチエールを使って眼に見えるようにするのが文学だ。と教えてくれた友人のことを前に書きました。このまま敷衍すると、大抵のことが説明できます。
<マチエール:材料。様々な素材によって作りだされた画面の肌や材質感。>
音楽とは耳に聞こえぬものを楽器というマチエールを使って聞こえるようにする。
書道とは目に見えないものを紙と筆と墨を使って目に見えるようにする。これ等の説明で一つだけ変わらないは目に見えないという言葉です。これを精神と呼びます。小堀桂一郎さんが国家主権意識といわれるのは精神です。「日本が将来二度と米国に対する障害とならないように日本人の精神に向けて各種の毒物を仕掛けておいた。」と言われました。「平和条約でせっかく回復した国家意識の底に内部からの蝕害によって腐敗させようと仕組まれた毒菌」と言う表現を使われました。
今目に見える武器ではなくて目に見えないものでの戦いが既に始まっております。しかもほとんど決着がつきつつあります。我々祖国日本は目に見えない戦いでほとんど壊滅状態にあると言わなければ成りません。
次にお知らせする中国共産党の対日政治工作組に密かに渡している日本開放第二期工作要綱を読めば分かります。
これは友人から貰ったものですが出所や日付けは不明です。随分昔のものでしょう。
条項を呼んでみると、田中角栄が増崎満に列島改造論を書かせて走り回っていた時代だと思われます。真偽は不確かですが、若し偽としても、現在はもっと精緻で我が国にとって脅威的な実物があることだけは確かです。挙げます。
【対日政治工作】
日本解放第二期工作要綱
基本戦略・任務。手段
1 基本戦略
我が党は日本解放の当面の基本戦略は、日本が現在保有している国力の全てを、我が党の支配化に置き、我が党の世界開放戦に奉仕せしめることにある。
2 開放工作組の任務
日本の平和開放は、左の三段階を経て達成する。
イ 我が国との国交の正常化(第一期工作の目標)
ロ 民主連合政府の形成(第二段階工作の目標)
ハ 日本人民民主共和国の樹立ー天皇を戦犯の首魁として処刑。(第三期工作の目標)
田中内閣の成立以降の日本解放第二期工作の任務は、右の第ロ項、すなはち「民主連合政府の形成」の準備工作を完成することにある。
3 (要点のみ)工作者は最終行動者ではなく、隠れた使そう者でなければならない。以下に示す要領は、全て対象者になさしめる言動の原則を示すものである。
B 工作主点の行動要領
第一 群集掌握の心理戦
駐日大使館開設と同時になされなければならないのは、全日本人に中国への好感、親近感を抱かせるという、群集掌握の心理戦である。・・・・我が党、我が国への警戒心を無意識のうちに捨て去らせることにある。・・・一部の日本人の反動極右分子が発する「中国を警戒せよ!日本支配の謀略をやっている」との呼びかけを一笑に付し、反動極右はますます孤立するという、二重の効果を生むものである。
(要点のみ)
1 展覧会・演劇・スポーツ
・・・・・日本人大衆が中国大陸に対し、今なお持っている「輝かしい伝統文化を持っている国」「日本文化の來源」「文を重んじ平和を愛する民族の国」というイメージを立て、さらに高まらせることである。
我が国の社会主義改造の誇るべき成果についての宣伝は初期においては少ない方がよく・・・・。以下略
2 教育面での奉仕
A 中国語学習センターの開設 ・・・・ 略
B 大学への中国人中国語教師派遣の申し入れ。 ・・・・略
C 委員会開設
「中日文化交流協会」を拡充し、中日民間人の組機する「日中文化教育体育交流委員会」を開設して実施せしめ、我が大使館は、これを正式に支援する方式をとる。 ・・・・ 全ての項目はいささかも政治工作、思想工作、組織工作を行ってはならない。
第二 マスコミ工作
大衆の中から自然発生的に沸きあがれきた声を世論とよんだのは、遠い昔のことである。次の時代は新聞 雑誌が世論を作った。今日では、新聞、雑誌を含めいわゆる「マスコミ」は世論造成の不可欠の道具に過ぎない。「マスコミ」を支配する集団の意思が世論を作り上げる。
偉大なる毛主席は「およそ政権を転覆しようとするものは、必ず先ず世論を作り上げ、まずイデオロギー面の活動を行う」と教えている。
田中内閣成立までの日本開放(第一期)工作組は事実でこの正しさを証明した。
日本の保守反動政府を幾重にも包囲して、我が国との国交正常化への道へと追い込んだのは、日本のマスコミではない。日本のマスコミを支配下に置いた我が党の鉄の意志と、たゆまざる不断の工作とが、これを生んだのである。・・以下略
1 新聞・雑誌
A 新聞については第一期工作組が設定した「三大紙」に重点を置く接触線を堅持強化すると共に、残余の中央紙及び地方紙とも接触線を拡大する。
雑誌特に週刊誌については、過去の工作は極めて不十分であったことを反省し、充分な人員、経費を投入して掌握下におかねばならない。接触対象の選定は「十人の記者よりは、一人の編集責任者を獲得せよ」との原則を守り編集を主対象とする。
(続く)
2010年05月09日
一阿のYouTubeチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/@ichia369/videos