日本の国防は、まさに海からくる敵に備えることであったのです。
悠長に外輪船の時代を過ごしている訳には行きません。
一挙にスクリュー船を購入し英国の海軍の教えを請います。
というよりも英国海軍を直輸入し、築地に海軍兵学校を創ります。
明治8年これは江田島に移設されます。
勿論胆の底は武士道ですが、方法は英国式であったのです。
山本五十六長官がブインで戦死されてから入校した我々でさえも、まだPOD・英英辞典(ポケット オックスフォード ディクショナリー)を使っていました。
井上成美校長(後の海軍次官ー終戦に持ちこむ)の「敵の文化を知らずしてどうして戦いに勝てるのか」という信念でした。
話が長くなりましたが、海軍の思想の中にはアングロサクソンの考え方が
強く印されていました。
Freet in being=在ることが戦力である。という思想です。
これに対して陸軍は独逸を師に仰ぎましたので、ゲルマンの思想つまり力こそ最高のものである。
という考えです。
どちらが良い悪いではありません。
(続く)
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